|
フルーツアドバイザー講座は、大阪果物商業協同組合から始まった事業です。
おいしい果物を普及させ、果物は文化であるということを広めていくためにも、果物のプロを育成していくことが重要であり、消費拡大の一助につながるということがわかりました。
なぜ、フルーツアドバイザー講座た始まったか。その趣意をじっくり読んでください。
現在、流通マーケットはますます二極化が進んでいます。一つはマクドナルドに代表されるようなアルバイト中心の“大手マニュアル系流通業”です。そして、もう一方は私たちのような“それぞれの分野に特化した専門店”です。今後私たちのような専門店は、よりプロとしての知識と技術を高めないと、その存在意義を問われかねません。
この制度はフルーツの持つ「楽しさ」や「おいしさ」、「生い立ち」などをお客様に伝える、フルーツ販売のプロとしての『フルーツアドバイザー』という資格制度です。
私たちが営む果物専門店の歴史は、明治の初期に原型ができ、後期になって業態確立したと思われます。
|
<参考:江戸時代に、すでに千疋屋総本店が果物と野菜を売る店舗を創っています。> |
当時果物専門店は、八百屋・魚屋など日常の食料を扱うところに比べて文化性の高い商店経営をしていました。
例えば、銀座千疋屋の斎藤義政氏が書かれた「くだもの百科」は、氏の教養の高さと果物への愛情そしてその文化を広めていこうとする志が、感じられる名著です。そのほかにも多くの果物を扱う人が、情熱を注いで世界に冠たる素晴らしい果物文化を日本で作ってきたのです。
ヨーロッパやアメリカ、アジアにおいてもマーケットには様々な果物がバスケットに盛られたり、陳列台に置かれて販売されています。しかし、日本ほど果物の価値を高めて販売しているところはありません。このことは、人件費の世界一高い日本で果樹栽培を守っていくという崇高な使命の一翼を担っていることを、私たちはもっと意識してもいいのではないかと思っています。このような素晴らしき“天の恵み”を生業として携われることに、大いなる喜びとプライドを持って仕事に取り組もうではありませんか!
また、BSE、鳥インフルエンザ、無認可農薬問題など食の安全は、今や重大な社会問題になっており、お客様の関心も急速に高まっています。そのほかにも果物自体の食べ方、栄養、産地などお客様が知りたいことや私たちが伝えねばならないことは、たくさんあります。いまこそ“フルーツの伝導師”・フルーツアドバイザーが必要とされています。
フルーツアドバイザーに特に必要な資質はありません。しかし、私たちは、フルーツを通じてお客様と接することが仕事です。フルーツ大好きで、人間が好きなことは必要でしょう。
また、フルーツという素材を使って、商品開発や業態開発など新しいマーケットを開発していく意欲を持つ人。目の前の課題を一歩づつ解決していき、自らのスキルを向上させる意欲を持つ人など、プロとしての努力を怠らない人がより求められていると考えています。 |