本の紹介 |
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| 『農業共済新聞』に94年4月から98年3月まで48回にわたって連載された『日本の「農」を拓いた先人たち』に加筆訂正されたもの。水稲で12話、畑作物・茶で5話、果樹・野菜・花きで13話、農業機械・施設で6話、畜産・養蚕で4話の計40話が紹介されている。 私自身「二十世紀」や「巨峰」「佐藤錦」など、その発見の経緯や育成者の話はエピソードとしては知っていても、ここまで詳しい情報は得られなかった。だから、果物について書かれた53ページ分だけでも私には十分本代以上の値打ちがあるものだった。 他の項目でも知りたい人にとっては、同様の価値があることだろう。 「リンゴの『ふじ』は園芸試験場東北支場があった藤崎町と富士山のすそ野のように広く普及してほしいとの願いをこめたものという」と書かれていた。藤崎町の地名にちなんだということは、青果業界ではよく知られているが、「富士山のように日本一のリンゴになってほしいと願ったこと、命名者が女優の山本冨士子さんのファンであったらしい」とも聞いている。 いずれにしても、今メジャーになっている品種がどんな人に作られ、どういう苦労があったのか。読み物として楽しく読みすすめることができる。 |