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point_s.gif (143 バイト) 西洋梨と文学
応援団員の一言
西洋梨と文学
 このホームページでは当初「洋梨」としていました。でも、2001年2月に専門家の指摘を受けて「西洋梨」と全部書き換えました。「洋梨」だと「用無し」のイメージにつながるので、「西洋梨」に統一したのだそうです。「う〜ん、洋梨の語感も書いた感じもおしゃれだと思うけどなぁ」と思いつつも、ホイホイと訂正をすすめてきて、ここで、ハタと気がつきました。文学作品は、訂正できませんよね。これを西洋梨に置き換えれば、ちょっと間が抜けると思いませんか。「ようなし」を「せいようなし」にすると、字余りになってしまう。洋梨だから、和梨が対になるけど、西洋梨ならば、東洋梨と言わないとマズイのでは、なんて考えてしまいます。

洋梨を置けば傾き画心生(あ)る   (林 四月亭)
子規の頭おもうよ洋梨見てあれば  (上村 占魚)

 ラ・フランス。最近の洋梨には、この銘柄の実が多い。充分に熟したものは、香気高く甘露したたか。

「これはなんと、おいしいものですね」と好きな方は、のどをお鳴らしになる。

 けれど、風味が好みに合わない方もある。「あればどうも苦手」と聞くと、食べごろをご存じないのではないかなどと、気がかりになる。ごつごつした形の硬い実をすぐに切っては、誰しも苦手となってしまう。少しゆっくりと待って、指先にやわらかさが感じられるようになってから味わいたい。

 山形からまだ硬く青い洋梨が送られてきたのは、もう半月も前のこと。これくらいの若さでないと、傷みやすいからだろう。とはいえ、完熟を待つのは、なかなか待ち遠しかった。

 沖縄で、瓜かしらと思ってよばれた煮き合わせの野菜が、「若いパパイヤだよ」と聞いたことがある。それにヒントを得て、硬い洋梨を薄く味つけして、海老との一鉢にした。透き通っていておいしかった。甘煮もよいが、なまが熟せば、そればやっぱりすばらしい。

「野菜のこよみ くだものの香り」

岡部伊都子著 創元社

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