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団員の一言1996-97
おいしいミカンの選び方(各団員がお届けします)
その1(ヒロ)
 
 一般に形が偏平で、橙色が濃く、肌がしっとりしているものが良いとされています。
 
 肌がしっとりしているとは、表面の粒々(油胞)が細かくて多いこと。油胞が飛び出してざらざらしたものは淡白な味です。
 
 また、ヘタの部分まで鮮度があり、果梗枝が細く、へたの先まで鮮度があり、へたの周囲の果皮が濃橙赤をしているもの。
 大きさは、どちらかというと小さい方が美味しい。

 ふむふむ、なんだか納得してしまいそうですね。でもこれって、柿の時に問題になった比較法ではないでしょうか? 同じ時期の同じ産地のミカンで比較しないと意味がないですよね。
 確かに同じ産地のミカンを比較した時に、私自身は偏平で色が濃いミカンに甘くてこくがあるミカンが多いと思いますし、「肌がしっとり」というのはちょっとピンときませんが、皮が薄くて柔らかくふかふかしていないミカンによいミカン(美味しいミカン)が多いと思います。


温州みかん

 
 ヘタに関してはあまり良くわかりませんが、そんなに大した違いはないような気がします。
 
 ただ私としては「小さい方が美味しい」というところで「異議あり」なのです。本当に小さいミカンの方が「美味しい」のでしょうか?
 
 私が思うには、小さい方が美味しいのではなく、大きい方に美味しくないミカンが多いだけなのではないでしょうか。
 皮の固いのとか、皮がぷかぷか浮いたみかんは美味しくないといわれますが、これは大きめのミカンに多い現象だと思います。
 
 また、ミカンを食べる場合、ふつうはミカン内部の袋ごと口の中に入れます。ですから、内部の袋が固ければ美味しくない(食感が悪い)と思うわけです。大きいミカンは皮や袋が固くなりがちなので、小さいミカンよりも内部の袋の固いミカンを選ぶ確率が増えるわけです。

 以上のような理由から「大きいミカン=美味しくない」「小さいミカン=美味しい」という発言に結びつくのではないでしょうか。
 大きいミカンの名誉のために発言しますが、ミカンシーズンの中盤から終盤になって来ると、小さいミカンに比べて皮や袋の固さやふかふかしたミカンが目立って来ると思いますが、シーズン入りたてのミカンは、ほとんど差がありません。
(成分的にはどうなのかは判りませんが...)

 ここでもう一度「美味しい」の定義について考えて見て下さい。
 「美味しさ」には、食感や満足感など、そういったものが複雑に絡み合っているのだと思います。

 大きいミカンは食感については分が悪いものの、満足感についてはどうでしょう。美味しいものはたくさん食べることができますから、たくさんあった方が「食べごたえ」があります。そういう点では、大きいミカンの方に分があるような気がします。

 


その2(DOS)

TVで、レポーターが、果物屋、八百屋に飛び込みレポート

 「おいしい、みかんの、見分け方は?」
 店主「へたの大小や、甲の高低で見分けるんだよ」
 と、間違った「うんちく」を必ず得意げに説明してますが、あの説明は「人間の標準体重は身長から100〜110引いたり、0.9掛けたりしたもの」
 この程度の内容と同じで低レベルの「うんちく」でしかありませんょ。
 なぜってへたの大小で美味い不味いがわかるなら、今ごろ農協の選果場は戦争だよ。

「へたが直径5ミリ以下はジュースに回せ!以上だけ製品に回せ・・」
 研究所に依頼してへただけの品種改良を要請したりして……。
 でもね「皮の固いのとか、皮が、ぷかぷか浮いたみかんは絶対避けるべし!!」これは本当です。

 あとは「いつも買いに行く店のおやじさんを信頼すること」
 これを書いた私、みかんのシーズンは市場で毎日200房は試食し、「ふさ」とか「甲」を比較してますが、例の「うんちく」通りのミカンは皆無です!!ご安心を!

 


その3(ダイダイ)

1)
 糖酸バランスについて、

 酸がくせ者です。素直な酸だと問題ありませんが、舌にひっかる酸もあります。仲間は、それを「擬酸があるね」と言っており、食味は落ちます。ですから、甘味も強く、酸も高いみかんを貯蔵して、コクのあるミカンにしてから販売しています。
 加工するみかんの品質は果皮が死んでいること。
 果皮が生きていると、実の栄養分が、皮にいって味が悪くなり、また実の水分もなくなります。


温州みかん

 
 ひっかかる酸のミカンですと、いつまで経っても糖酸バランスのよい仕上がりになりません。産地での洗浄、ワックス処理、ブラッシング掛け、輸送によるむれ等で、糖が低下し、産地で糖度15度が、消費地では12度になってしまいます。
それから、なるべく手選果、手詰めものがベストです。
 産地で雪が降ったりすると、低温障害によるミカンの苦み、水ぐされ等の品質低下がおこったりします。
2) 袋ごと食べてとろけるみかんについて、

 ベストは袋ごと食べて袋が薄く、さじょうがとけるようなものいいです。
内袋の固いのを一緒に食べると、後味が悪いです。袋から出して食べると美味しくいただけます。

 ミカンの品質を評価する場合、宮川みかんを基準して評価するとよいと聞きます。

 


その4(MINT)

「dancyu」で、JAにしうわ共選運営委員長の宮下巌さんが教えるおいしいみかんの選び方は次のように紹介されています。ご参考までに

1) ヘタの切り口の小さいもの、

2)
 いわゆる「紅が差している」という色の濃いもの。完熟したものは、色を悪く見せる蛍光灯の下でも、紅色のものというのが決まり、

3)
 直径が 6.6cm 〜 5.5cm のM〜Sサイズのもの。Lは見映えほどには甘みが強くない、

4)
 皮の肌のなめらかな、艶のあるもの 

 


その5(トド)

第1番に、産地。

 特に今年は、11月に雨が多かったので、産地間の格差が大きい。広島県下では、やはり大長(オオチョウ)が一番うまい。

第2に、品種。
 今年は、早生が遅くまで出回っていますが、例年と違って浮き皮が少ないので、まだまだいける。特に、青江早生はグー。12月20日頃までは大丈夫だと思う。
 晩生に入れば、大津4号か金峰。

第3に、手触りと色。
 早生みかんでフニャフニャは、浮き皮になっているのでダメ。へそのあたりを、親指の腹で撫で回すようにして、しっとりとした感触、もち肌であればグー。
 果皮は赤味の強いオレンジ色。ただし、カラーワックスには要注意。
 ワックスや洗浄もやっていないほうがうまいし、日持ちもする。表面に白い粉が付着しているが、石灰と硫黄の合剤なので、無害です。

第4に、へた。
 へたの切り口は、小さいほうがグー。アールスメロンに似ている(後述)。
 そして、へたの色。緑一色ではまだ完熟していない。まっ黄色でもダメ。ややオレンジ色を帯びた黄色に変わりつつあるくらいがよい。真っ黒くなるのは、酸欠状態なのでこれもダメ。

 

 

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