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ミカンの保存方法

ミカンの保存方法

  ミカンの保存で、とりあえずお客様に勧める方法です。

  1.まず、箱から3分の1くらいミカンを取り出す。
  2.残りのみかんを箱ごと暖房の利いていない所に移す。
  3.箱の蓋を開けておく。
  4.取り出しておいたミカンからたべ始める。

 余裕のあるお客様に勧める方法

  1.暖房の利いていない部屋に新聞紙をひいて、ミカンを1段に並べて置く。
  2.時々、部屋に風を通す。


ミカンの味がまずくなる条件

  1.湿度・温度が高くて、酸欠状態にある。
  2.×ワックスがかけてある。(↓うのみにせず下の項目を見てください)
  3.転がしたり、揉んだり、拭いたりする。

 いずれも、浮き皮になりやすく、傷みが早くなります。

 箱でもらったときは、段ボールを逆様に開けてから食べていくといわれています。冷蔵庫にスペースがある人は小分けしてビニール袋に入れて冷蔵庫で保存するのがオススメ。冷蔵庫が目いっぱい状態でダンボールのまま、置いておきたいときは、玄関、廊下、車庫etc暖房がきいてない部屋へ置き、1日ごとに天地をひっくり返すとよいとアドバイスする店もあります。

 これは箱内の「空気」の循環?や、いたみのチェックを兼ねています。暖房なしの部屋へ置き、今日は表から、明日は裏から食べるというのでいいようです。押されて皮が破れて果汁が外に出てしまうと、青カビが出て、たちどころに伝染してしまうため、ちょっとでもカビがついたミカンは箱から取り出しておきましょう。

 なにはともあれ、早く食べてしまうのがいいですね。


ワックスをかけるとミカンがまずくなる?は誤解
 ――ワックスは水分蒸散を防ぎ、鮮度を保つ役割をするが、味はそのまま
    
(2006年8月 追記)

 上記のアドバイスは、96年ころに果物屋さんが情報提供してくれたものを掲載したものです。当時はワックスもみかんの味をまずくしている一因、という考えている果物業界全般にありました。
 そういうこともあったでしょう。しかし、当時は広くその考えが普及していても、誤解や勘違いがあったということもずいぶんあります。

  この件について、あるワックスメーカーさんの意見です

 

 ここ10年くらいでしょうか、あるいはもっと以前からかもしれませんが、「ノーワックス」運動が消費者の間で静かに進行し、産地によっては、「ノーワックス」を売りにするところもあります。この間、私どもはこの運動に対し、これといった対応は行わず、「いずれ、運動も下火になるだろう。被膜剤の効果もそのうちに分かってもらえるだろう」と考えておりました。しかし、食の安全・安心が大きな社会問題となりましたので、この機会に「被膜剤の安全性やその効果」について消費者にぜひ知っていただきたいと考えます。

 ★ワックスの役割
 柑橘用鮮度保存被膜剤(以下「ワックス」)は、柑橘の果肉に含まれる水分の蒸散を抑制し、みずみずしさを保とう、鮮度を保とうという目的で使用するものです
 
 では、なぜワックスを使用するのでしょうか。
 柑橘類にはもともと果皮にワックス成分があります。しかし、出荷前のブラッシングや水洗いで剥げ落ちてしまうのです。ブラッシングや水洗いは栽培中に果皮に付着した汚れや残留農薬を落とすための工程で必要です。
 さてもともとのワックス分が剥げ落ちたままでは、果肉の水分は蒸散しやすく、鮮度は短期間で損なわれてしまいます。
 生産者が使用している「ワックス」は、ワックスメーカーによって作られますが、柑橘が果皮に天然でもっている成分と同じで、これを補うものなのです。

 ★成分は安全なもの
 主成分は、同じ植物性のカルナバロウ(ブラジルのカルナバヤシの葉のワックス分)及び天然樹脂のセラック(東南アジアに生息するラックカイガラムシの作り出す樹脂)です。いずれも、チョコレートの表面保護剤や医薬品の錠剤の表面コーティング剤(中の薬剤を保護する)にも使用されており、食べても安全なものです。
 他の成分も、当然ながら、厚生労働省が使用を許可したものだけです。

 ★ワックスには防腐剤や防カビ剤は使用していない?
 ワックスに、防腐剤や防カビ剤を使用しているのではと心配する方もいますが、一切使用しておりません。「ワックス」の効果は、みずみずしさを保つだけです。

 ★ワックスで見た目がよくなる?〜だが、本来の目的ではない
 最後に、「ワックス」を使用することにより、柑橘の果皮に光沢が出て消費者の目をごまかしているのではないかというご批判があります。これは、半分は正しいと答えざるを得ません。光沢が出るのは天然ワックスや樹脂を使用していることによる副作用で、本来の目的(鮮度保持)とは異なるものですが、光沢が出るのは事実ですので、「違う!」とは言い切れません。でも、鮮度が保たれていることによって、果皮が艶々しているという側面もありますし、見た目も食べ物の一つの要素と考えれば、お許しいただける範囲ではないかと思うのですが(ちなみに、光沢の出ない「ワックス」を作ることも可能です)。

 ★では、なぜ味がまずくなると誤解されることがあるのか 
 
「ワックスそのものがミカンの味をまずくする」ということはないと考えております。ワックスを塗布する過程で、ミカンをコロコロ転がして衝撃を与えてしまいます。これが原因で味がまずくなるということならまだ理解できます。

おいしいミカンを消費者に届けるためには、選果機など通さずに、採果後、手で箱詰めして消費地に送るのがベストだと思います。しかし、現実には沢山の量のミカンをサイズ分けしたり、外観や味で選別するためには選果機を通さなければなりません。

 また、食の安全の観点から、水洗いやブラッシングも必要でしょう(これらもミカンに衝撃を与えます)。そう考えたときに、「ワックス(の塗布工程)がミカンの味をまずくしている」ということに説得力があるのでしょうか。

 以上、メーカーとしての考えを述べさせていただきました。
 私どもは、柑橘に関わる人々の発展に貢献し、消費者の皆様にもプラスになる製品を世に送り出そうと、日々努力しており、現在の「ワックス」にも自信を持っております。より安全で、より鮮度保持効果の高いワックスの開発に努め、ワックスの塗布方法も検討し、ミカンに衝撃を与えない方法を開発したいと考えております。

 

川島 記 このメーカー は甲東株式会社 (本社:大阪府富田林市、里井 孝至社長)です。同社のHPにも、フルーツワックスとして説明が行われています。 
 上記について2004-5年にかけて、情報提供いただいていたにもかかわらず、果物店のみなさんにも意見をきいてからとペンディングしたために、この情報を掲載するのが かくも遅くなってしまいました。申し訳ありません。


 また、2006年7月、ある市役所の方から、このような問い合わせを受けました。

 

わたし個人的には、ワックスは皮膜剤で食品衛生法で認められた物であることを知ったうえで
 ・見た目がよい、
 ・水分をはじく、
 ・きずがつきにくい・・・カビがつきにくい
 ・かかっている農薬が隠される(取れる)

などの理由があるのではないかと思っています。

「いずれも、浮き皮になりやすく、傷みが早くなります」と書いてありますが、傷みが早くなるなら、かけないと思うのですが。どう、考えられますでしょうか。

 

 メーカーの方は、「消費者の皆様との間にミスマッチングがあれば、改めなければならないとも考えております」と書いてきました。
 しかし、私は、なんでもかんでも消費者の要望に合わせるのは、こと農作物に関する限り、違っているのではないかと思います。安全安心といいながら、実際に並んでいれば「見た目がきれい」なものを選 ぶ消費者が大勢います。そして、「種なしがよい」「大きいほうがよい」などと要求はエスカレートするばかりです。産地からも、 自然を相手にしているのだから、そういうものはとてもムリとか、要望にこたえるほうがかえって味が低下するとか、消費者の誤解があれば、正しい情報を啓蒙していくべきだと考えます。そして、マスコミも消費者ばかりに追従せず、風評被害が出ないような配慮をしてほしいと思います。

 ワックスの問題を考えていたとき、人における紫外線と皮膚の関係に似ているなぁと思いました。一時は太陽光線は身体によいからといって、日焼けが推奨されました。いまは紫外線が皮膚がんの原因にもなるので、極力避けるようにといわれ、帽子、日傘などを使って日よけをする人が増えています。 外出する際は、化粧もUV作用のあるものを用いてきちんと手入れをするほうがみずみずしい肌を保て、見た目も美しく装えます。そのほうが素肌は美しく保てるのです。

 ワックスも、見た目が美しくなるということであらぬ誤解を受けましたが、本来の目的はみずみずしい肌を保つ等、柑橘のために役立つ機能と考えればいいわけです。みかんは皮がやわらかく、カビができて腐り始めれば一気に広がっていきます。そうしたカビがつきにくいこともワックスの利点でしょう。

 ワックスについて、早く訂正すればよかったのに、うっかり忘れた状態が長く続いてしまいました。こうした意見があり、調べてみて、訂正 するに至ったという経緯を示すために、情報を追加する形をとりました。かくも長く掲載し、誤解を招いてきた情報に対して、心を痛めた皆様、申し訳ありませんでした。 

 果物を販売する方々は、ワックスの正しい知識を消費者に伝えてください。
 それでも、自分はこう考えるとして、ワックスメーカーに対してご意見のある方はお知らせください。 

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