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団員の一言1996-97
生産者の方へのメッセージ
 
生産者の方へ(トドさん報告)
 96年12月、大長(おおちょう=広島県下ではトップのミカン産地)の同志会青年部と交流会に行ったときのことですが、たまたまお目付役で出席していた農協の役員と、共選と個選について議論になりました。
Q:特定の生産者のミカン(いわゆる個選)を仕入れたいので、今までのようにごちゃ混ぜにして選別ラインを通す(いわゆる共選)のでなく、生産者別にラインを通して箱詰めにし、その箱には個人名なり、識別番号なりを入れてほしい。そうすれば、お客様から苦情があったときに、責任の所在が明確になるし、生産者の側でもいいかげんなものを出荷しなくなるのではないか?
農協:個選はやってできないことはないが、大変な手間がかかる。農協では光センサーを新たに設備して、糖度が一定以上のものが揃うようにしているし、酸度も随時検査して、基準値以内の物を揃えて、出荷している。糖度が基準値以内のものでも、酸度が高すぎたり低すぎたりする物は、等級を落としている。したがって、個選をやっても意味がないのではないか?
Q:糖度と酸度が同じであれば、ミカンは皆同じ味なのか? コクはどうなのか? 例えば、酒で言えば、アルコールと水以外にエキス分があって、このエキス分が酒の味を左右するが、ミカンでもアミノ酸とかでんぷんとかいったようなエキス分がコクを左右するのではないか? 生産者や畠によってエキス分も変わってくるはずだ。また、ブラッシングや洗浄、ワックスがけを行えば、どうしても味が落ちる。ノーワックスで出荷してほしい。
農協:確かに糖度と酸度だけでは同じ味とはいえない。エキス分によって味が違う。ノーワックスではどうしても見劣りがして、高値がとりにくい。
Q:個選は手間がかかるというが、他の産地ではすでに行っているところもある。どうしても手間がかかりすぎるというのであれば、全面的に個選にするのではなく、共選と2本立てにしてはどうか?その際には、小売と生産者で相対取引とするが、農協と市場を通すから認めてほしい。  共選物だけではどうしても量販店・大型店に負ける。生産者は農業には大変厳しい時代だというが、小売店にとっても今は大変なときだ。小売店が生き残っているためには、こまめに産地の情報を集め、独自性を打ち出していかなければならない。そのためには、個選が一番いいと思う。ぜひ実現させてほしい。
農協:よくわかった。宿題にさせてほしい。
 細かい点は違っていると思いますが、大意上記のようなやりとりがありました。で、結論。

 糖度+酸度+α(エキス分?)=私の好きな味


光センサーのミカン(DOS)
 最近、光センサーのミカンが出てきました。確かに、その箱のどれを試食してもバラつきはほとんどありません。小売店にとっても、光センサーのものは評価が安定しているので売りやすいということもあるようです。でも……
 糖度+適度の酸度=各人の食味
 自分は機械を信用せず、市場の試食コーナー?でバカバカ食って、上の公式に当てはめて仕入れしてます。

 光センサーは、糖度だけ保証で適度の酸度は保証なし、と考えるからです。産地の皆さん、果物店の中にはこういう人もいるって、知ってくださいね〜。

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