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競りは、農家の一年の集大成

97/10/04


 果物は1年かかって実を結び、出荷される。市場に入ってきたものを買参人が値段をつけて、取り引きされるもの。

 買参人からみれば、今市場にある「くだもの」だけ見て食って判断している。この1年間の農家の自然現象との戦いぶりは、冷たいようだが、無視している。これは、いたしかたの、ないことで、努力を判断材料に入れていたら市場論理が機能しなくなる感あり、でも「味」がよければ平年以上に「値」をつけ、「味」が悪ければ、それに見合った「値」しかでない。「値」でもって報いていると言える。

 農家から見れば「残酷」である。努力して作った果物が、あと一歩のところで自然災害に見舞われ、努力が水の泡と化すのは、よくあることである。

 毎年それなりの「評価」を得て優良視されていたJAが自然災害による味の低下で、例年の賑わいがなくシーンと静まり返っている。その競りをする光景見たことあるが、なんとも「悲哀」が漂う。が、これも厳しい現実の姿です。

 競りの現場を農家が見たら「やりきれない」光景だと思う。1年間かかったものを2〜3分で処理してしまう「競り」。逆の立場だったらガックリくるね。自分達の「むすこ」と同年代の買参人が2000円だ、3000円だ、貴方に20箱、そっちに10箱なんて一見、無造作に処理されていく姿、なんとも言えないでしょう。でも、これも現実。

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