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こだわり

2003/4/4


 ブランド物を買い、身に着けて颯爽と街へ繰り出す。本人は「このバッグ7万8000円よ〜」と言いたげに。

 ブランドに肥えた おねーさんならブランド名と値段を言い当てるだろう。ブランド興味ない凡人には、数千円くらいの、ただのバッグにしか見えない。

 「京料理は味付けが うすくて・・」と口にする人が多い。私もその一人だ。先日、京料理の板さんがTVで そのことについて「味付けが 薄いのは、素材のもともとある味を引き立たせるために 薄くしているのだ」と解説していた。素材を引き立たせてますね〜と“つう”を気取った、食べ歩き番組でお馴染みのコメント。食通、業界関係者以外の凡人は、ごたく言う前に「うまい!」と言うだろう。味付けが薄くても濃くても、素材は活きるし、うまければ よいのだ。

 うちの素材は **農家と専属契約。だからなんなの、と突っ込み入れたい。プロの目とシロウトの目は違う。品物を見る目ではない。目の付けどころが違うのだ。

 プロは、その農家の野菜つくりに惚れ、一個一個を大切に厳重に扱って徹底した品質管理を心がけている、自分好みの味だ・・・など、シロウトはそんなの無意味である。ごたくの前に「自分好みの味?値段は?新鮮か?」産地に惚れるのでなく、そのお店、店主に惚れるのだ。

 こだわりもくどすぎると、辟易する。

 炭は備長炭、鶏肉は**農家、卵は○○農家、葱は▲▲農家・・・それは経営者の自己満足。出所を評価するのは「つう」ぶった人。大体の人はうまいか、まずいか、味と値段は一致しているか、である。

 ブランド名も同じだ。包装紙、紙袋に名前が入っているので、「あの店ね」。むきだしのままテーブルに載っていたら、ただの「 くだもの」。

 うまい、自分好み、まあまあ、あわん・・この程度だ。先入観がない分、ほんとの感想が言える。

 末端消費者の求めているのは、産地、生産者ではない。うまいか、まずいか、高いか、安いか、新鮮か、である。

 味を決めるのは、産地でもお店でもない、末端消費者である。

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