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くだもの屋さんのティータイム 1

 最近巷では紅茶がはやりのようで、何種類もの紅茶が用意してある喫茶店は、もう珍しくないですね。名古屋にもアフタヌーンティーを飲ませる店が幾つか出来ています。紅茶の道具も安いものから高いものまで、バリエーションも豊富で、近頃の鑑定ブームとあいまって、アンティークのカップもよく売れているとか。アンティークは作家ものが人気で、中でもスージークーパーは大人気ですね。ヨーロッパのアンティークショップでも「スージークーパー」と看板にわざわざカタカナで書いてある店が結構あるみたいです。

 私のよく行くアンティーク屋さん曰く「近頃のスージーはロンドンも日本も値段は ほとんど変わらなくなって来た」というほどです。日本人はとかく「形」から入る人が多いようで、そんな高価なカップやフルセットもたくさん売れているようですね。  紅茶に限らずお茶の基本は「楽しむ」ことですから、高価でもお気に入りのカップで 楽しめるなら、それはそれで正しいのかもしれませんね。


 そういう私も巷のはやりに便乗して、最近少々紅茶を楽しんでいます。これから少し紅茶のお話をしようと思うのですが、まぁ難しいことは専門家にまかせて、(お望みならば多少はしますが)私は私で果物と紅茶の美味しい関係をちょっと紹介しようと思います。  先ほど「難しいことは...」と言いましたが、前提知識に少しだけお付き合い下さい。紅茶...といっても最近の紅茶ブームで、紅茶に沢山の種類がある事は皆さんの知るところとなりましたが、ではその種類にはどのようなものがあり、どのように分類されているのでしょうか。

 ダージリン、セイロン、アッサム、ニルギリ etc... 聞き覚えのある名前は幾つかありますが、実はこれらはすべてその紅茶の採取された土地(地方)の名前なのです。(ダージリンは北インドのダージリン地方、セイロンはスリランカといった具合)ですから勿論、静岡県でダージリンは取れません。  では、果物の話に戻りましょう。 皆さんが、果物と紅茶の結びついたものと言って 最初に思い浮かぶものは何でしょうか? よく耳にするものに「アップルティー」というのがありますね。紅茶の葉っぱも「アップルティー」として売っていますし、缶の飲料水としても販売されています。

 ここで「あれ?」と思った人はいるでしょうか。  では質問です、そもそもアップルティーは何処でとれた紅茶なのでしょうか?

 答えは出て来ません。だってアップル地方という所はありませんから....(あったらどうしよう)

 少々質問が意地悪でしたね。最初にダージリンのアップルティーだとかセイロンのアップルティーと書いておけばよかったでしょうか……  でも、喫茶店のメニューには「アップルティー」としか書いていないのではないかと思います。もし書いてあっても1種類か2種類、お店には沢山の紅茶があるのに.....不思議ですね。なぜでしょうか?  実は、このアップルティーは「フレーバーティー」という種類で、紅茶の葉に 人工的に化合した香料を付着させたものなのです。アップルティーの他にローズティー、ミントティー、ジャスミンティー、などがフレーバーティーの代表的な所です。


 私は以前からジャスミンティーはバスクリン(入浴剤)の味がすると思っていたのですが、あながち間違いではなかったのかもしれませんね。  紅茶自体に良い香りがあるのにどうして人工的な香りを付けるのでしょうか。

これらの「フレーバーティー」となる紅茶は、紅茶としての品質も香りも悪くそのままでは、売り物になりにくい紅茶なのです。  この「フレーバーティー」は紅茶の品質が悪くしかも人工的な香りが付いているために、紅茶の専門家たち(難しい人たち)からは紅茶としてはみなしてもらえていないのです。

(意外な事にアールグレイ紅茶もフレーバーティーの一種なのです。)  ……で、どうして私がフレーバーティーの説明をしたかというと、今から私が紹介する紅茶は、実は「アップルティー」なのです(なんじゃそりゃ)。  でも、私が紹介する紅茶は「アップル」に限らず、本当の果物と紅茶を使った「アレンジティー」なのです。

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