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杉山フルーツ店の経営ノウハウ
(食料品等小売店経営ノウハウ集より転載)

イベントを通じて店と商店街の発展を図る

1 商店街のナイトバザールを推進し、自店独自のイベントも開催

 顧客に「あの店はいつも何か楽しいイベントをしている」という期待感をもって来店してもらうため、常にキャンペーンをしている。特に商店街あげて実施するナイトバザール(99年9月で35回)では、参加している各店のイベントやお買い得商品を案内するチラシを出すが、その中でもいちだんと目をひく「おもしろ企画」を打ち出し、話題を呼んでいる。

 正月がイベントの始まり:正月は先着888人に粗品、3000円買上げごとに1回抽選し干支置物をプレゼント。
 産地をアピール:「こだわりみかんフェア」(みかん産地5か所の味比べ)、「静岡産クラウンメロンフェア」(1玉5000円買上げごとにパン皿1枚プレゼント)など旬の果物を売り込みたい時に実施。

 フルーツバイキング:「500円でフルーツ食べ放題」。抽選でなく、先着50名と人数を区切るのが集客の秘訣。
 店側の喜びを客に伝える:「いちご3000箱達成感謝セール」など店側の事情であっても顧客を巻き込む企画を実施。この時には先着20名にイチゴ2000円相当を1000円で販売した。「みかん3500箱達成記念セール」(先着30袋)などいろいろな果実で可能。「ホームページのアクセス○万件記念」なども実施している。

 おもしろ企画:ナイトバザールに、遊び感覚の企画で参加。「リンゴ皮むき競争」や「スイカ丸ごと早食い競争」(優勝者には5000円相当の商品券プレゼント)、「まんぽDEひゃっぽ」(足首に万歩計をつけ1分間で万歩計の数字を競う)、「パターゴルフ大会」(4種類のホールに何個入れられるか競う。参加料100円)などアイデアで集客。

 流行を取り入れる:ヒット曲「だんご3兄弟」にあやかり、「いちご3兄弟」としてイチゴの3個串刺しを1本100円で販売。世相の流行を取り入れた販売は顧客もとびつきやすいが、イチゴのバラ売りという発想もヒット。
 
2 店のPRを様々な手段を用いて実施

 目立つ配達車とアートシャッター:ビルアートを手がける知人に配達車とシャッターの図柄を描いてもらった。真っ赤な地色に果物の大きな図柄を描いた車は当初奇異な目で見られたが、今では配達に町中を回るだけで店名を覚えてもらえるという格好の宣伝カーになっている。アートシャッターも地元の新聞などに掲載されて話題を呼び、閉店後にもPRする効果をあげている。その後、市内にもアートシャッターが20数店舗に広がった。

 インターネットのホームページ:1年前に開設(http://www.sugikiyo.com/)し、自店のPRや視察した店の写真、今日のもぎたて(果物の知識を紹介)など数多くの話題を提供。1周年記念イベントでは「果物絵手紙コンテスト」を実施した。不特定多数を相手にするホームページはまずアクセスして見てもらうことが必要なので、プレゼント企画を数多く実施し、懸賞サイトから見に来た人がイベント終了後も見に来てくれるようにしている。また、店の様子や果物の情報ページをほぼ毎日更新し、最新の情報を提供している。ホームページ上にテナントビルの発想で、商店街の店を紹介しているのも新しい試み。「アクセス数○○突破記念」として店のイベントでもPRし、顧客に前向きな取組みを知ってもらうため、99年秋より店頭にもパソコンを置き、いつでもホームページを見られるようにした。

 隙間広告を利用:地元新聞の隙間広告を利用し、定期的に商品入荷情報を掲載。また、キャンペーン終了時に手書き文字の礼状広告を新聞に掲載し、キャンペーンの実施を広く一般にも知らしめ、次回の期待をもたせている。
 パーラー:売場脇にカウンター方式のパーラーを設け、フレッシュジュースなどを販売。イベント時、集客目的で「店頭生ジュースフェア メロン生ジュース、いちご各1杯100円」などを実施している。

3 特色のある品揃え

 愛知の白イチジク、愛媛の日の丸みかんなど味に定評のある商品を仕入れ、「美味・安心・安全」をキーワードにスギヤマブランドとして売り出している。また、マスコミで話題になった商品(ブルーベリーエキスやザクロジュースなど)は目立つ場所でPOPを付けて紹介し、効用が話題になったもの(バナナなど)は特設コーナーでPRしている。これまでに培ったネットワークを利用して取り寄せた、他店にはない品質の果物については、商品の特徴を含めてPOPで説明してアピール。店正面のディスプレイ台には四角いスイカなど話題商品や季節の演出をし、注目されるようにしている。販売では日替わりの1品を「本日の感謝品」の名称で出し、ホームページでも紹介している。また、若い女性の興味をひきそうな果物の形をした時計など関連グッズを多数置いて店内をにぎやかに演出している。

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