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文旦 (ぶんたん) Pommelo  

 
 インドのアッサム地方原産のみかん科の果樹で、熱帯から暖帯の南部に分布し東洋の特産である。わが国では、ザボン,ボンタン,ウチムラサキとも呼ぶ。その種類も産地により、高知・土佐ぶんたん,水晶ぶんたん,鹿児島・阿久根ぶんたん,熊本・晩白柚,長崎・平戸ぶんたんといろいろ。果実がきわめて大きく珍しさと独特の風味が珍重されて、各地で特産品として贈答用,みやげ物,ママレードなどに栽培されている。

選び方と保存

果皮にはりがあって重たいもの、保存は涼しい所へ。

12〜3月。

1.バンペイユー・晩白柚…マレー半島が原産でぶんたんの仲間。大正9年にベトナムから台湾に導入、わが国へは昭和5年に鹿児島へ伝えられた。果実は2Kg前後の大果で果皮は淡黄白色、果肉は淡い黄緑色で柔軟多汁、芳香があって食味がよく独特の風味を持っている。熟期は2〜3月であるが収穫は12〜1月で、出荷は2〜4月。現在では熊本の出水郡と八代市で集団栽培されている。

2.阿久根文旦…中国の朱印船が難破し、その時に船長の謝文旦が通訳に贈った果実の枝変わりといわれる。本田文旦が正式名称だが、産地の鹿児島県阿久根市にちなんで、この名の方が知られている。果実は800g〜1Kgで果皮は黄色,果肉は淡紅色、文旦漬けの原料となる。

3.土佐文旦…鹿児島県清水町の法元氏の園で発見され、昭和4年に高知県農事試験場が導入、土佐市,南国市,須崎市で栽培されている。果実は350〜400gで偏平、果皮は淡黄色で滑らか。12月中・下旬に収穫して、酸が抜ける3・4月に出荷される。

4.平戸文旦…ジャカルタから1845年に渡来し、気候のあった長崎県平戸市で特産品として栽培されるようになったもの。果実は1〜1,4sで偏球形をしており、果皮は黄色で滑らか。果肉は柔軟多汁で風味がよい。12月に収穫して、3・4月に出荷される。

5.水晶文旦…室戸市吉良川町の戸梶清氏が昭和27年ころ、土佐文旦×不明として育成された。果実は400g前後で果皮は黄白色からやや橙色、光沢があり滑らか。果肉は柔軟多汁、やや苦味がある。

6.河内晩柑(かわちばんかん)…熊本県河内町の西村徳三郎氏の裏庭で大正年間に、偶発実生として発見された。ジューシイオレンジの別名があり、愛媛県の南宇和郡御荘町では実生柑(みしょうかん)として販売している。果実は200〜400g前後で果皮は黄色で滑らか、果肉は柔軟多汁で特有の風味がある。出荷は5〜6月。

 

 

2003-12-17