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宅配小売(酒)
有限会社 ワインマーチャント讃陽  代表者:永田 栄子
〒760-0034 香川県高松市内町4-7 Tel:087-821-6078 Fax:087-851-0877

まごころサービスの細腕繁盛記

マスコミの情報をすぐに店頭に生かす

 香川県高松駅から琴電でひとつ目の片原町で下車すると、(有)ワインマーチャント讃陽は歩いて一分もかからないほどです。でも高松市のメインとなる商店街からは外れていて、半径700m圏には同業の酒販店が何店かあるので、なかなかきびしい立地です。

 店の前を通ると、おや、なにやら書かれています。
「ちょっと聞いて! 美人の水」とあり、とにかくお客様をキャッチしたいという時に、店主の永田洋子さんが手書きしている言葉がおもしろくて、みんなつい足を止めてしまいます。サントリーのCMで、コニシキの顔をあしらったボトルにスイカの図柄が描かれていたときには、香川県の産地から四角いスイカを取り寄せて話題になりました。お酒だけでなく、最近人気のザクロジュースなども健康雑誌のコピーが添えられ、こだわった味わい、珍しい味わいなど店主が選んだ関連商品のコーナーが見所いっぱいです。

 このように、ワインマーチャント讃陽では、本やテレビなどで得た情報を自分の店でPOP用に加工して有効に活用しています。

店舗全景

話題になった商品は雑誌の切り抜きを添えて展示

働きやすい環境をつくる

 お店の前面は入口近くのコーナーをショーウインドーに用いて、季節に合わせた演出をしています。生ビールの季節ならばたくさんのビールがショーウインドーを飾ります。このショーウインドーは店の前に突き出ているので、よく目立って効果抜群、2週間に1度は模様がえしています。

 実兄の永木和市さん(永田のマチガイではありません)が広告関係でスペース・デザイナーをしている関係で、季節に合った、また売出し商品に合ったバックボードや大型POPを作成するなど、ウインドー演出を手がけてくれています。
 店に入るとお休み処が設けられて、狭いながらも4人掛けできるテーブルカウンターと椅子があり、おなじみのお客様がくつろぎながら店主と会話をかわしています。
 何かしら、店のなかにもやさしい雰囲気が感じられます。それも店主が女性であるから、隅々まで気配りされているのかもしれません。

 ワインマーチャント讃陽は江戸末期の創業で、現在の店主永田栄子さんは10代目にあたります。酒専門店になってからは5代目です。85年に先代が亡くなり、兄は別方面で活躍していることから店を引き継ぎましたが、小さい頃から後継者としての自覚をもたされ商売の手ほどきを受けていましたら、すぐに取り組むことができました。

 同店は少人数(3人)ですが、いつも明るい接客態度で、お客様には十分な説明をして販売しています。永田さんは家族のようにあたたかな雰囲気で働ける職場づくりを心がけています。手づくりの昼食を全員一緒に食べたり、仕事の面、個人的な面で相談にのって、できるだけ従業員と話し合う機会を多くもつようにしています。こうして日頃から互いを思いやる気持ちが、自然にお客様への気配りとなって表れてきているのです。


一歩ふみこんだ気配り

 同店でビールを宅配するときは、前もってすぐに飲む数量をうかがっておいてその分だけ発泡スチロールに氷を冷やしたものを用意して配達しています。野球大会などでダースの注文がきてもこの方法でお届けします。このため、氷は自家製のものを常にたくさん用意しておき、レジの脇に置いて必要な分だけ無料でサービスしています。冷やしてあるものをそのまま持っていっても配達中にぬるくなるかもしれません。こんなところにもやはり気配りがキラリと光ります。

 販売促進用の大きなPOPはメーカーのものを利用しますが、個々のワインや焼酎などの商品については一本一本手づくりのPOPをつけます。それにはブランド名、産地、甘辛、のどごしの具合がつけられていて、お客様は説明をきかなくともわかるほどです。

お正月用のディスプレイ

バレンタインデーのディスプレー

 キャンペーンは季節に応じて工夫しています。1月は手づくりのお年賀POP配布、お兄さんの作品で毎年図柄を変えてお得意さまに100枚以上配ります。2月のバレンタインデー・プレゼントではグラスにチョコレートを入れて販売、3月は春の花まつり、5月は母の日カーネーション・プレゼント、7月は麦茶サービス、8月は中元セール、12月はお歳暮セールといった具合に展開しています。中元、歳暮にはとくに力を入れます。
 また、積極的にご用聞きをし、迅速に配達をしているので、お客様が定着しています。毎晩8時には在庫チェックし、翌日の小口発注によりすみやかに補充しているので、品切れで販売のチャンスを失うことはほとんどありません。
 
 気配りを生かした経営は、女性ならではの細腕繁盛記ともいえます。

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